御菓子司 金扇堂 岡田 守弘(おかだ もりひろ)さん
大将、二代目、若女将が奥の厨房から、できたてを次々と。赤飯、もち、季節の和菓子、その一つひとつに、並々ならぬ情熱がこもっています。しつこくない、すっきりとした上品な甘さ。
大将、二代目、若女将が奥の厨房から、できたてを次々と。赤飯、もち、季節の和菓子、その一つひとつに、並々ならぬ情熱がこもっています。しつこくない、すっきりとした上品な甘さ。三田米、北海道産大納言といった素材選びに妥協せず、創業からの味わいを守り続けています。
大将の岡田守弘さんは3歳ごろ栗饅頭に興味をもって以来の一途な和菓子人生。小学生で見学に通い、中学生で手伝いはじめ「休日にも家で、饅頭などを400個近く試作し、中学卒業後はすぐ住み込みの修業に入りました」という筋金入りです。26歳でついに、独立開業。開店前からお客さんが並ぶ繁盛ぶりで「小餅、5升」「まんじゅう、60個」といった大量注文が当たり前の時代でした。仕込み、製造、配達と寝る間も惜しんで没頭するため倒れることも多く、女将をつとめる奥さんは、毎日はらはらしていたそうです。
人気の秘訣は、丹精込めた手づくりだからこその、しっかりとした味わい。赤飯の豆も硬さ、割れなどを厳しく見極め、粒の美しさや柔らかさをそろえるなど、手間を惜しみません。
二代目の守泰(もりやす)さんも小学校の文集で「和菓子屋さんになる」と宣言していた和菓子愛の持ち主。定番の味を受け継ぎつつ、それを超える新商品の開発にも意欲的です。
いちご大福もその一つ。地元産「清水いちご紅ほっぺ」のほどよい酸味にあわせて求肥(ぎゅうひ)※は甘さ控えめに、白あんのかたさも調節し、いちごの芯をくり抜くなど、お父さん譲りの丁寧な手仕事で人気を呼んでいます。
「大切なのは経験と勘。私から教えてできるもんと違う。あんこの炊き具合も仕上げのタイミングを見極め、勘を磨いてほしい」。守弘さんは78歳の今も、お店に。
そして「まだまだ修業中です」とにっこり。「テレビで見た和菓子店に足を運んでおいしさのヒントをもらい、息子と研究するのが楽しみ。好きやから、苦になりません。生きている限り、続けます」。
- ①伝統の製法と素材へのこだわりは、筋金入り
- ②親子二代で研究熱心、新商品の開発にも意欲的
- ③「家族そろって仲よく和菓子好き」が伝わってくる
2018年4月現在(価格:税込)
※求肥(ぎゅうひ)とは、餅粉または白玉粉に砂糖や水飴を加え練りあげた和菓子材料のひとつ
御菓子司 金扇堂
明石市大久保町駅前2丁目1-10 1F
TEL 078-936-2614
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パレットおおくぼの元気人「No.13」 発行のその後...
和膳料理 い川さん への取材にて
前回掲載の和膳料理 い川 井川清隆さん「配布後すぐに、同じ大久保商盛会の『シャルウィダンス トダさん』より宴会のご予約を頂きました。顔なじみでしたがお店はご存じなかったようで、大変嬉しかった。ここ最近はご新規さんの宴会も増えたように感じますね。またジャズのミニコンサート等、イベントを復活したいなぁ! 最後にカメラマンさん、えらい男前に写してくれて感謝です。ライターさん、うまいこと書いてくれて感謝してます。」
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和膳料理 い川さん への取材にて
前回掲載の和膳料理 い川 井川清隆さん「配布後すぐに、同じ大久保商盛会の『シャルウィダンス トダさん』より宴会のご予約を頂きました。顔なじみでしたがお店はご存じなかったようで、大変嬉しかった。ここ最近はご新規さんの宴会も増えたように感じますね。またジャズのミニコンサート等、イベントを復活したいなぁ! 最後にカメラマンさん、えらい男前に写してくれて感謝です。ライターさん、うまいこと書いてくれて感謝してます。」
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